kuonについて

THOUGHT

kuonの想い

ふと、この地域の住宅事情に目をやると空き家がとても多いことに気づきます。そしてその空き家も少し見ないうちに更地になっている。
空き家と一緒に、大切に使われていただろう古い家具や道具類も解体され、
廃棄物となってしまったのだと、何とも言えない気持ちになります。
以前自宅をリフォームした際、すべて壊してしまうのではなくあえて古い建具やガラス窓、柱を生かし、新しくした部分と共存させた部屋作りをしました。この部屋と家を今も大変気に入っています。

一つ一つ丁寧に手作りされた家具や道具類は大変丈夫で、
少し手入れをすればまだまだ使えます。

古いだけで価値なんかない…
時代遅れで誰も使わない…

そんなことは決してありません。
時代に合わせ使い方を変えてみることで
「古いだけ」のものが唯一無二の存在に生まれ変わります。

そんな古き良きものを
次の世代につなぐことができたら嬉しいです。

FEELING

古家具・古道具
手直しのこと

家具の手入れとして大掛かりなことはせず、先ずは丁寧な洗浄、拭き上げをしてその家具の持つ個性をできるだけ活かすように心がけています。
その後は必要に応じて金具の取り換え、ガラスの取り換え、表面のサンダー掛け、オイル塗装、引出しの開け閉めの調整などを施します。
キズなどの傷みは「趣」としてあえて残します。

古家具、古道具というと、骨董品(壺、掛け軸、茶道具など)、
家具でいうと、漆塗りの重々しい箪笥や、昭和の桐ダンスなどを想像する方もいらっしゃると思いますが、私たちの目指すもののイメージとは少し違います。
暮らしの中で大切に使われてきた家具や道具類が、現在の暮らしに溶け込むことを想像し、彩りを与えてくれることに価値があると考え、私たち自身の心がときめくモノを基準に広い範囲で手直しをしていきたいと考えています。

NAMING

名前の由来

今まで使われていた家具や道具たちが、新しい人の手に渡り笑顔の素になる。私たちが理想としているこの姿は、過去と未来をつなぐことなんだと考えています。いにしえより大切に使われてきたモノたちが、後世にも使い続けられるようにしていきたいという想いを込めて、使われていない家具や道具を引き取り、手直しをする私たちの取り組みをkuon(久遠)と名付けました。